コラム

フェスづくりの会社、やめます。

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こんにちは、あめみや(amemi_c5)です。

「Oxygen」の母体である「Ozone」という会社が先日で晴れて2周年となりました!!

写真は2周年記念のミニパーティーに集まってくれたみんな達

 

これまでOzoneは「ソーシャルフェス®」というSDGsが終わったあとの世界をフェスとして表現するフェスづくりプロジェクトを中心に展開し、エンターテイメントと教育を横断し曖昧にするような活動を主にしてきました。行政、企業、学校法人、個人と全国各地の様々な方々とプロジェクトを共に行い、PRからブランディング、企業研修までさせていただくようになりました。

(ソーシャルフェス®についての詳細はこちらから)

なのですが、3年目突入を前にしてフェスづくりの会社ではないブランドへ舵をきることにしたので、そのあたりの経緯をこちらの記事で書いていきます。

Ozoneはフェスやメディアを通して、サブカルチャー好きの一般的な若者世代にSDGsへの玄関となるような役回りをしてきたと思います。エンターテイメント業界からは「サイレントフェスの人」教育業界からは「SDGsの人」として多角的なアイデンティティを持つようになりましたが、その不確かさに不満はありませんでした。

ただ、2年前に比べるとぼくは分からないということばかりが分かるようになってきました。自然エネルギーの促進が益々加速していますが、ソーラーパネルや風力発電の増設で地域の住民からは反対運動が生まれ、エコグッズと名乗るグッズが大量の資材を消費し、人権運動で罵声が飛び交い血が流れ、SDGsのような正しさらしきものに世界的に取り組むのは、本当に大丈夫なのだろうかと不安すらよぎるときがあります。

もちろん、正しさとは相対的なものでそれ自体に善悪はなく、取り組み方や伝え方の問題であり、最大公約数的に良いものであればやったほうがいい、ということは分かります。物理的にも今ここで解決していかねば未来の可能性を損ねる恐れがある環境問題に、倫理的な同意もあります。一方で、企業としての在り方を考えたときに「SOCIAL FES COMPANY」では消化しきれないもどかしさを感じていたのです。

-ありったけの人生に、限りないイマジネーションを。

やり方云々ということではなく、あくまで表現の話なのですが自ら「ソーシャル」と名のつく立て看板を掲げることは、如何にその事業が投機的であろうと「これがソーシャル的な正しさだよ」と「道徳だよ」と主張してしまいかねない。それはぼくにとって不本意で、すべての表現の狙いはあくまで想像機会、つまり問いにあります。問いを生んで、それを発見した人との間にできる「想像」こそが、真に持続可能な社会構造に繋がる基盤であり、新たな文明開化への燃料だと思っています。よって、Ozoneのブランドを3年目へ移るにあたり、こう変更しました。

まだ認知も浅い3年目の企業体にして風呂敷を広げブランドを変更するなんて、経営論的には素行が悪いですが、論理的正解より感覚との整合性に従わないとスタートアップである意味がないと思い、思い切ってよりわけがわからないブランドへと相なりました。

ただし事業内容のパッケージとしてはシンプルになります。これまで「SDGs×Creative」をキーワードに様々なプロジェクトが点在する状況でしたが
以下3つの分野のみに統合しました。

「Ozone Entertainment」
①PR担当者を主な対象として期待する結果に紐づく体験を軸にしたプロジェクトの企画製作を行います。(ソーシャルフェス®含む)
②「サイレントフェス®」や「マッドランドフェス」などの出張開催 or コラボ開催が可能です。

「Ozone Education」
①教育関係者を主な対象として想像力の桁を上げるための教育、研修プログラムを創作します。
②「SF」「サイレントラーニング」などの出張開催 or コラボ開催が可能です。

「Ozone Design」
①コンセプト、仕組み、グラフィック、楽曲などの受託製作が可能です。

特徴としては全てにおいて投機的意匠設計(スペキュラティブデザイン)をベースにつくられるということです。

スペキュラティブデザインとは

問題解決型のように「未来はこうあるべきだ」と提唱するのではなく、スペキュラティブデザインは「未来はこうもありえるのではないか」という憶測を提示し、問いを創造するデザインの方法論である。このデザインの目的は、未来を予測するのではなく、「私たちに未来について考えさせる(思索=speculate)ことでより良い世界にする」ことである。上記のようにしばしば、問題解決型のデザイン思考と対比される。このスタンスは、世の中の価値や信念、態度を疑って、さまざまな代替の可能性を提示する役割を担っている。 -wikipediaより

これからはフェスづくりの会社ではなく想像をつくる会社として見てもらえると幸いです。(コンテンツとしてフェスも引き続き作り続けます)

 

-語りえぬものを語りたい

経営理念である「そうぞう機会の最大化」はそのままに、ブランドがソーシャルフェス®に引っ張られすぎていたのでより適切な表現へと変更した次第です。イマジネーションカンパニーという言葉の背景には1つの人生をかけた挑戦への想いが孕んでいます。オーストラリアの哲学者ルードヴィヒ・ウィトゲンシュタインはこう言いました語りえぬものについては沈黙しなければならない。我々は語り得るものしか語ることができない。つまり、言語で語り得ることしか知ることができない」という意味です。

前述の「分からないことばかりが分かる」という表現には、この沈黙すべき世界の体感ということもあって、人間の意識を通してだと捉えきれない何か(ダークマターや量子力学の世界や意識のプログラム等)を捉えることを人類史上2度目(ネアンデルタールとホモサピエンスの境目)の認知革命だとして、そうぞう機会の最大化を全うすることにより生物学的インフレーションを創発させ、真に世の中を捉え生きてみたいのです。

そうぞう機会を最大化することは、ヒューマンスケールのみならず今を生きる人と人の生きやすさや不平等の緩和、SDGs的な文脈とも然るべくして繋がってきますが、直接的には現状の課題を物理的に解決せず、ひたすら想像力を拡張することを目的とした法人があってもいいんじゃないかと思います。これからは、存在自体を1つの問いとしていきます。

-3年目でやりたいこと

3つあります!もしご一緒にできそうな予感があるプロジェクトがあれば、ぜひお声がけください!

過去6回開催しブラッシュアップを重ねて、累計満足度も96%を超えてフェスづくりの実践者もでてきた今ここですが、ワークショップだけでなく未だ世界に存在しない「フェスづくりのガイドブック」としてぼくのノウハウだけでなく、様々なフェスオーガナイザーの「フェスづくりのレシピ」と共に書籍化したいです。

これまでのフェスづくりって一子相伝で、背中を見て覚えろみたいな文化だったのですが(それくらい言語化が難しい複雑性を伴うということもあり)そろそろスマートに伝達する媒体が必要な時代感ということもあり、フェス製作で実際に使っているExcelシートをまとめたキットなんかもつけて、まずは電子書籍から形にしたいと思っています。協力してくれるオーガナイザーさんやライターさん、書籍化してくださる出版社の方など募集です。

「ソーシャル」という言葉の危うさに触れておきながらソーシャルソーシャルうるさいですが、イマジネーションカンパニーのいうソーシャルなのでどうぞ懐疑的な目でソーシャルを考えてもらえたらと思います(笑)。

とはいえ、そうぞう機会を最大化していく手段として上述のワークショップはかなり仕上がってきています。(もっぱら脳内のCPUが爆発しそうになると評判です)。ゆえに1人で展開するのではなく、講座をライセンス化して同時多発的に広がりを見せていく展開を期待しています。こちらは来春までにでもリリースできればと思ってます。

エーテルと読みます。昔、光の媒体として信じられていたものの名前です。これからも引き続きフェス企画はやっていくのですが、その中でハレとケが交わる場の必要性を感じています。一期一会の出会いもまた魅力ではありますが、日常でも繋がる場があることでエンターテイメントは日常の憂さ晴らしとして消費されるに終わらず、有機的に生活の豊かさへ変換されていくものになっていきます。そんな場の重要性において、Ozoneが打ち出したいコンセプトは

[食事に驚きを] – 音や作法から食の時間を高めて、毎食違う驚きを発見できるような機会をつくりたい

[対話とダンスを] – 意識(言語)と無意識(非言語)の反復による思考の変化を音楽と哲学から体験できる機会づくり

[無意味に愉快を、日々に楽しさを] – 来てくださる方の中で楽しく生きていける関係性が紡がれることがまず何より大事

 

コンセプトはどんな場でもある程度実現できると思うのですが、理想をいうと実現可能性度外視でこんな妄想をしています。

シェア核シェルターって、カフェにおける最強のソリューションだと思っていて地下空間にどうしてもつくりたいです。
また、名義上はカフェとしていますが 機能的にはライブハウスのような機能を持ちたいと思っていて、既存のクラブの真逆のデザインを考えています。暗くなくて、むしろ明るすぎて上がる。地下でなくて1Fで爆音じゃなくて無音(サイレントフェス)。アルコールはエリクサーに、ジャンクフードでなくマクロビフードにして禁煙。

強い白光照明と角のない白だけの部屋を設計することで、遠近感がなくなって暗闇よりむしろ上がる異空間をデザインします。また真っ白な空間だと哲学対話も捗ることが昨日体験して分かりました。都内もしくは神奈川近郊で、おすすめの物件情報がある方、カフェ運営をしてみたい方、とにかく何か一緒にやってみたい方、大募集中です!

 

それぞれにまだまだアイディアはありますが、とりあえずはこんな感じでこちらに公表しつつ、良いご縁を楽しみに待っています。それぞれどんどん進めていきますが、遅いってことはないので一緒にできそうなことがあれば雨宮までお気軽にお声がけくださいませ。

といったところでOzone3年目にあたってのご報告でした。こちらのメディア(Oxygen)もまた、ブランド変更により性質を変えていきますのでリニューアルの日をお楽しみに!!

OzoneのHPもフルリニューアルしました!

 

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あめみー

あめみー

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92年生まれの水瓶座。Ozone合同会社代表/Oxygen編集長/DJ。
ソーシャルフェス®といってSDGsが終わったあとの世界をフェスにする活動してます。無音のフェス「サイレントフェス™」や量子力学的フェス「Quantum」などなど全国各地でプロデュース。猫背。歯医者が怖い。

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