こんにちは。あめみー (@amemi_c5)です。
「医療福祉エンターテイメント」を掲げるNPO法人「Ubdobe」ってご存知ですか?
彼らは医療福祉業界の人材不足や広報力不足に対して、音楽やデザインを通した業界全体のReブランディングを持って解決を目指していくNPOで、医療福祉従事者や学生、経営者などが所属や役職を超えて繋がっていくトークイベント「WellCon」医療福祉業界で働く若者をフィーチャーしたフォトプロジェクト「Ubdobe Collection」などセンス溢れるポップな企画を次々に展開しています。
そんなUbdobeの「SOCiAL FUNK!」というイベントが渋谷のVISIONを貸し切り開催されました。VISIONで開催されるクラブイベントの後援に渋谷区と厚生労働省がついているなんて多分史上初です。偶然にもそのうちの1つのブースをお手伝いさせていただくことになったご縁もあって、そのカオスでピースフルな様子をレポートします!必見!
ゲストには大沢伸一さん、DJ BAKUさん、SEIHOさんなどの豪華アーティストに加え、トークゲストとして渋谷区市長の長谷部健さんや眼帯のラッパー、ダースレイダーさんなども出演。場所といい、アーティストといい、いわゆる一般的な「福祉イベント」とは違う、本気で敷居を広げていくためのガチさみたいなものを感じます。
昼から開演し、装飾もバッチリ。普段医療福祉の現場で働いているUbdobeのスタッフの方達と、VISIONのスタッフの方達が協働して準備している感じがまずソーシャルでファンクだし、VISIONのフロアは車椅子で移動しやすいように全てバリアフリー仕様になってました。
こちらは眼帯のラッパー「ダースレイダー」さんと義手のシンガー「HI-D」さんとのトークセッション。(手話通訳付き)写真だとちょっと分かりづらいですが、眼帯も義手も、まずかっこいい。子どもの頃憧れてたサイボーグ的なやつです。お2人とも失ったものを武器として個性にしていて、障害に対する過度な偏見や気遣いの存在を知らせてくれました。障害を持つとケアが必要なこともありますが、それ以上に同じ人間として普通にコミュニケーションして仲良くなっていくことで、そもそも健常者だから障害者をケアするんじゃなくて、その逆だって、健常者同士だって、等しくケアしあって生きてる、人間(自然)ってそういうもんでしょってわかってきます。
ちなみに自分がサポートさせていただいたのはこちらの「Silent DJ Bar」エリア。音響をサイレントディスコにしたバーで、DEAFのウェイターが注文を受けてくれます。ヘッドホンをつけているため、そもそも言葉で会話はできないので注文はすべて手話で行います。
手話ができない人でも安心。メニューの手話ムービーが常に流れています。これをきっかけに初めての手話体験をした人も多いはず!(こういう入り口超大事)ぼくもソーサウンドフェスをつくったことをきっかけに少しだけ手話を覚えたので、それを使ってコミュニケーションできて楽しかった〜。
サイレントディスコとはいえ、DEAFの方には音が聴こえません。それにも関わらずウェイターの人たちはみんなが踊る動きに併せて踊ってみたり、踊れない子どもの目の前で踊って見せて盛り上げようとしてくれたり、明るくて優しかった。。
ソーシャルグッドな物販も展開していました。この名刺入れはぼくも愛用していて、捨てられた買い物袋を圧縮してつくってます。デザインもクール。Ubdobeの運営する「HALU」で購入できるはずです〜。
UQiYO、SEIHOのライブも本当に素晴らしくグルーヴィーで、UQiYOのYuqiさんはSOCiAL FUNK!を「これ、伝説になるんじゃないか」とまで仰っていて「(障害者も健常者も入り混じった)いい意味でカオスなこの感じが本来のクラブだよね」と話されてて本当そうだなぁと思いました。アンダーグラウンドで爆音鳴り響くこんな空間だからこそ、分け隔てなんてなく一切を無に純粋な「楽しさ」だけを共有するワンダーランドになり得るんだろうなぁ。
参加者からの感想もすこぶる良く
久しぶりのVision!
かつてないほど学びの多い、刺激的なClubイベントでした!#socialfunk 場所: Sound Museum Visionhttps://www.instagram.com/p/Bb9HKxJDn-O/— yamagiwa satoshi (@giwa3104) 2017年11月26日
クロージングのトークで代表の岡さんも話していたけど「障害」ってなんなんだか良くわからなくなるようなイベントでした。ダースレイダーさんやHI-Dさんをはじめ、白杖でリズムを刻みながら踊る人、踊る人を見てるだけで踊れるDEAFの人、車椅子に乗りながらダンスする人、撮影する人、彼らはみんな「SHOW GUY」でした。
「障害なのに◯◯ができてすごい!」じゃなくて、単純にバイブスが高いと感じました。一緒に踊ったら楽しそうだ、仲良くなりたいと思いました。「違い」は区別を生むのではなく循環を生むと思います。みんな何かが足りない、足りないからケアをするしケアをされる。ある学者が人間は単数でなく複数で1人と数えるというようなことを言っていました。違いが族をつくり人間が生まれるのだとすると、福祉って特別な何かでないただの日常なんだろうと思います。
イベント終了後Ubdobeの方がこんなツイートをしていました。
SOCiAL FUNK!のハッシュタグで嬉しい感想が続々。ピースフル!というコメントが多々あって嬉しい反面、目指しているのはピースフルではなくて、これが当たり前。イベント会場に留まらず、昨日の空間が世の中全体に伝染するようやり続けなくちゃね。#socialfunk #Ubdobe
— タテノトモミ (@_tomomi__) 2017年11月27日
同じくフェスやイベントをつくる立場として同じように思います。当たり前にバリアフリーで分け隔てなくピースフルなこの場所を、非現実として区別するのではなく、エンターテイメントとして消費するのではなく「その時その場所でぼくらは確かに気分がよかった!」ということを旗印に、イベントの要素を分解してつくっていくべき世界の知恵やヒントにしていきましょう。実行に実行を重ねて、こんなのただの当たり前にしてしまいましょう。 #とにかくパーティーを続けよう
かっこいいイベントでした!
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