メタモルフォーゼとはどんなフェスだったんですか?
サイクルスポーツセンターってとこがまず自転車の遊園地で、古い遊園地なんだけどね。
広い自転車のコースをメインステージにして、もう1つは小高い丘の上にハウスのステージつくって、あと体育館にもう一個、そこがテクノステージ。
ステージとステージの間が結構広くてそこに出店を多くいれて、キャンプインもできて。あと会場内に温泉があるんですよ、だから温泉に入りながらDJプレイが聴けるっていう(笑) でもその温泉も今は取り壊されてしまってなくなった。
ーー温泉入りながら音楽聞けるのは最高ですね!他のパーティーとの一番の違いとかありますか?
いろいろなジャンルの幅広さっていうのはあるかな。新しい音楽に出会って貰えたらという思いもあって、メタモルフォーゼでは色々なジャンルの音楽を揃えてた。大きなフェスって、色々なアーティストを観れる格好の機会だけど、フェス独自の個性もあって、メタモではクラブ系もバンド系も同じように揃えてた。
ライブは、ジャム系、ジャズ系、ポストロック、ロックといろいろ
邦楽もクラムボンとかブンブンサテライツとか、ゆらゆら帝国とか。
あと海外のバンドも
The Flaming Lips、Omar Rodoriguez Lopez Group、Tommy Guerrero とか。
これだけの規模感ともなると開催するには相当な苦労があるかとお察ししますが
そうまでして「METAMORPHOSE」 をつくり、伝えたかったことってなんでしょう?
それってなかなかね、お金で買えないものだから。いろいろな条件が揃わないと、二度とないしそういう時間って。
私はデリックメイのストリングスオブライフを曲がリリースされた88年の夏にレイブで初めて聞いて、本当に涙を流すくらい感動して。
音楽の力っていうのをもっと知ってほしいというのはあるなぁ。
食べて寝て生きてるだけのつまらない毎日が、音楽でそういう経験をしただけで生きる喜びが生まれたりするのをイギリスのレイブカルチャーで体感してるので。生きる原動力になって新しい物が生まれる。
デトロイトにミュージシャンが多いのは、あまりにも過酷な現実から逃避出来るのは音楽だけだったってデリックメイも言っていた。
音楽がないと毎日が辛すぎて。そこだけが自由。リアルな話をUR、Galaxy 2 Galaxyのマッドマイクからもよく聞いてた。
陳腐な使い古された言い方になってしまうけど音楽って、悲しい音楽はどこの国の人が聞いても悲しいし、楽しい曲はどこの国の人が聞いても楽しいし、理屈じゃなくてダイレクトに心に伝わるんですよね。むしろ、言葉がない方が深いところに刺さる気がする。
感動すると魂が喜ぶっていうか、私は生きてる間にどれだけ魂が喜ぶ新しい経験ができるかっていうのを大切にしていて、それは音楽だけじゃなくても旅や他のクリエイティブな事でも小さな事でもいいんだけど、気持ち良い野外で大勢の人と爆音で音楽が聴けたら最高じゃないですか(笑)
ーーMAYURIさんにとってフェスっていうのは魂が喜び新しい体験を生み出す1つの起動装置なんですね!ありがとうございます!
メタモルフォーゼはSDGsでいうと何に結びつきますか?
この中でいうと17かなぁ。
お客さんも海外から来てくれたりとか、日本全国から来るから年に1回メタモでしか会わないみたいなコミュニティもあって
なんというか「クラブ甲子園」みたいな(笑)
全国のクラブのDJとか関係者がそこで会うみたいな繋がりは生まれていたかなぁ。
きっとあって、未来にもフェス文化を繋げていった大きな役割があると思いました。
滋賀県で忍者フェスっていうのをやった男の子がいて、いまは世界を放浪しているらしいんだけど、彼はフェスがやりたいっていってメタモで修行してた。
これまで私も先代のフェスに携わってた人たちに沢山助けられてきたし、うちで学びたいって人がもしいれば知恵もノウハウもいくらでも繋げていければと思います。
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MAYURI
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