終わり方

お試し葬儀のすゝめ

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こんにちは。あめみや(@amemi_c5)です。

Oxygenでは「続け方」だけじゃなくて「終わり方」も考えていこうと決意を新たにしたので、2年前に個人ブログに書いていた「生前葬レポート」を転載します。
25歳の誕生日に生前葬をやってきました。

やり方はとっても簡単◎

葬儀の日程を決めて、その日を余命としてそれまでそのように生きるだけです。当日は自分の好きなように葬儀をデザインしてOK。ルールはありません。「なぜ生前葬をやろうと思ったのか」については下記記事より。

上でも述べておりますが、葬儀とは遺族のために執り行われるものであると同時に、自分自身がどういった記憶の中で生きていくかをデザインする最期の機会でもあります。
まずは式中のBGMから決めました。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLdl_S-Pi-fdwVSlr9-edkPNffQrL-ZGDR
  11曲のプレイリスト。リアルに死んじゃった場合、当日DJをしてくれる方は2曲目と3曲目はマッシュアップでお願いします。
そして次は告知。Facebookのイベントページで作成し、湘南生まれっぽく爽やかなフォントに決めました。案内としては
・服は普段着
・香典の代わりに食べ物を1品
という感じで持ってきてもらった食べ物はお清めの席でポッドラックパーティーにしてくださいということです。(葬儀代は遺書と共に遺してあるけど、もし足りなかったらドネーションしてください。)

会場はこんな感じに。紅白幕も借りちゃいました。

葬儀中は神妙な雰囲気となり、なかなか声は出しづらく、子ども連れの方はしばしば気を使うことになってしまいます。なので、入場時にワイヤレスヘッドホンを配りヘッドホンに直接声を届けるシステムにしました。

そうすれば誰かが声を出しても気にならないし、誰かと話したくなったらヘッドホン外して話せるし、なんならこっそり自分の好きな音楽聴いてられるし、ちょっと場が自由になりますね。

表現したい死生観としては、生と死は次元が違うだけで表裏一体のものとして同じ空間に重なり合っているいうものでしたので、現場に去年の誕生日にいただいた紫のティピを建ててその中になりを潜めていました。

さすがに気づかれるだろうなぁ。。
って思ってましたが瞑想して気配消してたので最後まで概ねバレませんでした。

式の1時間前からティピ内で瞑想に入り、死をできる限りリアルにイメージして本当に死に近い状態までマインドを整えていきました。

参列者の方々は入場したらヘッドホンを受け取って、故人の前で手を合わせます。

その後手伝ってくれていた人に弔電を読み上げていただき、ヘッドホンをつけるようアナウンスしてもらって、まずはこの曲を流します。

次にバイノーラル(立体音響)の森の音に般若心経をマッシュアップして、読経。(量子力学的世界観は般若心経の色即是空とニアなので)

そして「直接あなたの脳内に語りかけています・・」とあの世からメッセージをしているていでいきなりヘッドホン越しに話しかけます。そこからは死後の世界がどういったものか、自分の人生はどういうものだったか、後悔していること、今後のコミットについて、最期に伝えたかったこと、などを言葉が降ってくるままに話していきました。

こんな音を流しながら。

曲が終わったら何もなかったかのようにティピからでてきて「じゃぁお清めしましょー」って感じでポッドラックお清めパーティーが始まります。

一応自分は死んでいたのでお供えものをいただきました。お供えものをいただける嬉しさを生まれて(死んで)初めて気づきました。

最初は死人扱いされて話しかけても返事がありませんでしたが、少しずつ存在に気づいてもらって、無事生をこの世に戻すことに成功しました。

といったところで、献杯と乾杯を一緒に行って再生誕祭に変更。

あとはまぁ適当にだらだらしつつ、そのまま朝までって感じでございました。

今回、準備から故人、音響まで全て自作自演で自分の葬儀のプロタイピングという、大自己満足な会だったわけですが、まずはそんな場に参列いただいた皆様に大感謝です。。

生前葬をやったから後悔なく死ねるとか、別人になったように生まれ変われるとか、そんなことはなく、まだまだこの世に未練は少しだけあるし、特に何も変わらない自分がいました。(死んだあとのビジョンはかなり見えたけど・・)

ただ死ぬ前に心残りだったことははっきり分かって、自分の本心が何に向いているか見えたので、まずはそれをしていこうかと思います。

細胞分裂を止められないぼくらの希望は多分イマジネーションの中にあります。そのために、誰かのために万事を尽くします。愛が無意識にインプットされた根源的な欲求であるのは、そんな希望ゆえのことかもしれないなという気づきが今回の収穫です。

また来年も気が向いたらやります。
See you next re:birthday.

あめみやゆう @amemi_c5

あめみー

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92年生まれの水瓶座。Ozone合同会社代表/Oxygen編集長/DJ。
ソーシャルフェス®といってSDGsが終わったあとの世界をフェスにする活動してます。無音のフェス「サイレントフェス™」や量子力学的フェス「Quantum」などなど全国各地でプロデュース。猫背。歯医者が怖い。

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