フェスはおれにとっては自己表現できる場所。自分の頭のなかの楽しいを具現化したもの。自分のなかの楽しいっていう感覚のなかには周りも楽しんでるってのが当たり前にある。原田ショウヘイ
Profile
原田ショウヘイ
音楽フェス「越波ノ音 オッパノネ」オーガナイザー。
愛知県みよし市出身、27歳(平成元年生)。好きなアーティストはTHE BLUE HEARTS。大学時代にアイスランドでの森林整備ボランティアに参加して以降、「何かのスイッチが入っちゃって」帰国後、愛知県『さなげの森』で森林整備ボランティアを自ら立ち上げた繋がりから、越波(オッパ)という廃村集落と、そのフェス会場としての運命的な出会いを経て、フェス開催に至る。
*越波の音とはどんなフェスですか?
1言でいうと、誰も住んでいない集落の異空間を楽しむって感じかな。いや、異空間というより越波(おっぱ)という場所を楽しむ、かな。
ー越波とはどういう場所なのでしょうか?
岐阜県にある集落で越す波って書くんだけど、なんで山の中なのに越す波なのかというともともとダムがあってそれが決壊して洪水になって、それで越波という名前がついた。それもあって集落からは少しずつ人が減っていき、今は誰も住んでいない。1300年の歴史がある。
ー今はもう限界集落なんですね。誰も住んでいない集落でどうやって開催まで持っていくことができたのですか?
別のボランティアをしている時に、仲間が越波の整備ボランティアをやっていてそこで教えてもらった。
住民票だけおいてるおじいちゃんが1人だけいて、三郎さんっていうんだけど。その人がいるから電気とか水とかは使える。三郎さんは若い人が何かやることにとても協力的で、その人に許可をもらった。二度と人が住むことはできないから、地域活性ってわけでもないんだけど、自分の好きな集落だったからみんなにも好きになってほしいという思いがある。
ー誰かがそこで何かを続けていれば越波はなくならないわけですもんね。越波の音の今回のコンセプトはなんでしょうか?
「グッドカルチャーショック」ということにしていて。前回やって一番よかったのは、ジャンルがめちゃくちゃでみんなが新しい音楽との出会いがあったことで、自分に関心のない音楽でもアーティストが本気でやってれば伝わるものがあると思った。
ーなるほど、コンテンツ的なところで他のフェスとの違いはどういうところにありますか?
知り合いの知り合いまでしか参加できないという特徴はあるね。あとはフードは今回岐阜のあまごという魚をだそうかと思っていて、日帰り不可というのもも特徴かな。
なぜこのフェスを開催しようと思ったのですか?
長野で清内寺グルーヴというフェスがあって、その雰囲気がすごくよくてそれが自分もやりたいと思ったきっかけ。
みんなの壁がなくて自由な空間で、ダンスミュージックが流れてるなか街のおじさんがやってきて揚げ豆腐を揚げだしたり、その後ろでおじいさんが進撃の巨人のコスプレをしたり。すごい自由で心地よく自分もつくりたいと思った。
いやぁ、でも間違いなく好きだから。音楽ではしゃぐのが好きで、酒が好きで、それも爆音で聴きたいから外ってなって、それはもうフェスやんって感じ。リスクももちろん色々あるけど100万円払うつもりでやってる。みんなで楽しむことを最優先してる。

ーすごいですね、、原田さんにとってフェスってなんですか?
おれにとっては自己表現できる場所。自分の頭のなかの楽しいを具現化したもの。自分のなかの楽しいっていう感覚のなかには周りも楽しんでるってのが当たり前にある。
原田さんがコミットしたいSDGsはどれですか?
みんなが自己表現できる場であれば外見で生まれてた偏見や差別がなくなるんじゃないか。
越波の音は、レベルに関係なく自分に縁がある本気でやってる人であればパフォーマンスしてもらっている。
越波の音 – オッパノネ –
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